瑠璃色の空に 満天の星
辺りには花の香りが満ちている
足下には 朽ち果て掛けた建物の
瓦礫が転がっている
暖かな風が吹き抜け
頬をなぞっていく
倒れた柱に腰掛けて
ぼんやりと空を見つめた
自分が何故此処に来たのか判らない
ただ無性に 何かしなければ
そんな想いが溢れていた
不意に蒼い光が目に入って
そこへ足を進めた
扉に埋め込まれた大きな蒼い宝珠が
何かを思い出させる
これと同じ物を見たことがある
同じ物を持っていた気がする
自分の中に封印された記憶が
甦る
ああ 何で忘れてなんていられただろう
あんなにも愛していたのに
今でもこんなに愛しいのに
最後に悲しい笑顔を残して
空へと消えてしまった愛しい人
彼女と交わした
もう二度と叶わぬ約束を守るために
此処へ来たのだ
今でも心から愛している愛しい人
貴方の笑顔は 今も私の心の中に。