Confession
ねぇ 解っていますか?
僕がどれほど アナタを想っているのか。
そう 僕は。
とても愚かだったから。
初めてアナタと出会ったとき。
少しだけ怖いと思ってしまったけれど。
・・・・いや アナタだったからこそ。
怖れたのかも知れないけれど。
そう 畏怖として。
だから 気付けなかったのだけれど。
他の どうでもいい人と一緒になんて居たけれど。
アナタが 僕に声をくれた あの時から。
苦しくて 痛くて どうして良いか解らなくて。
闇い 闇い あの場所から。
この手を引いて 救い出してくれたあの時から。
僕は。
アナタを 至上の方だと想っているんですよ---------
だから。
何があろうとも 僕はアナタを裏切らないし。
何があろうとも 僕はアナタについて行きます。
例え其れが 如何に愚かなことで。
例え其れが 如何に傷付くことであろうとも。
この忠誠は この想いは。
誰にも覆すことなど出来ません。
今の僕は アナタを失う訳にはいかないから。
失ってしまったら 僕はもう生きていけないから。
ねぇ 解っていますか?
アナタに もし疎まれることがあっても。
アナタに もし突き放される時が来ても。
僕からは 離れてはいけません。
いつまでも いつまでも いつまでも。
アナタの その背だけを追い掛けていきますから。
だから。
もし本当に アナタが僕を必要なくなったら。
一言 僕に 言って下さい。
アナタの為なら 僕は。
何時でもこの命を 断つことなど簡単なのですから。
ねぇ それでも。
この想いを この忠誠を。
アナタが知ったら 離れていってしまうでしょう?
こんな 腐り切った 独占欲。
アナタには 重荷に為るだけですから。
絶対に 知られては いけない。
そう これは。
僕だけの 秘密。
僕にとっては アナタが一番で。
僕にとっては アナタの存在が絶対で。
けれど。
アナタの一番には 絶対に成れない僕で。
足掻いても 藻掻いても どうにもならない事実で。
だから。
誰でも良い。
誰かの一番に成りたいと 下らない事を考えて。
アナタから離れてしまえば 堕ちていくことも忘れて。
又僕は 愚かなことを繰り返す。
たとえ誰であれ。
一番になど 成れはしないと言うのに。
何を 莫迦なことを。
僕は アナタ以外に忠誠を誓うとでも言うのでしょうか。
一番でなくてもいい。
見返りを求める気など 更々無いのです。
アナタの傍にいる為に どうすればいいのか解らず。
唯だ 尽くすことしかできない 無能な僕で。
本当は 誰よりも自分が 自分のことを蔑んでいて。
他に何か出来ないのかと 己の身を呪います。
けれど。
そんな僕に アナタは。
『何も返せない』と その一言が嬉しくて。
僕は笑いながら 唯だ想います。
重荷になりたくないから 決して口にはしないけれど。
『 傍にいてくれるだけで倖せです 』 と。
そう だから。
大丈夫ですよ。
心配 しないで下さい。
アナタに迷惑なんて掛けませんから。
だから どうか。
何も変わらず アナタのままで。
もう暫く 傍に居させて下さい。
いつか 訪れる
アナタとの 別れの日になるまで。